興も冷めるって。

何かの本で読んだのだが、朝食にオレンジジュースを飲むと良いそうだ。
なんでも、糖分の補給ができるから、頭の回転が朝からよくなるらしい。


多くの人はご存知なのだろうが、脳は糖(ブドウ糖)により機能するかららしい。
外国の人は、理にかなっているのを知っており昔からそうしていたそうだ。
興醒め。


タダ好きなだけだったかも知れない。
それしか飲むものが無かったのかもしれない。
逆の飲める環境にいない人もいただろう。


あと、よく、
「和食は身体に良い。
 栄養バランスが理にかなっている。
 昔の日本人はその事を解っていた」
・・・といったことも耳にする。
興醒め。


昔の定義が分からない。
和食の定義も分からない。


極論になるが、
江戸時代、内陸の藩の殿様で、他藩の土産で持参された塩鮭を、
あまりに珍しいからと、藩の重役達と少しずつ分け合って、
異国(当時、藩が違えば異国と同じ)の味を楽しんだと言う話だってある。


流通が発達した、
今のぼくらの生活では考えられないことだけど、
昔って、そういうものだったらしい。


つまり。
・和食は身体に良い = 比較的最近発見あるいは、
                民族文化に誇りを持たせるためのオーバーアピール。
                またはオーソリティによる尤もらしい定義づけ。
・栄養バランスが理にかなっている = 同上。
・昔の日本人はその事を解っていた = 一部語弊有り。

こういうことではあるまいか。


比較的恵まれている自分達と同じ尺度で、
かつての文化を文明を語ってはいけない。
「昔は」なんてフレーズを、軽々しく使ってはいけない。
だれでも、海の幸の恩恵を受けれたと思うな。
だれでも、山の幸の恩恵を受けれたと思うな。


かも・かもでした。