きっと彼女も・・・

斜視に対して、特別な魅力を感じているに違いない。

宮部みゆき

好きな作品がいくつかあるが、

その中でも、

※「夢にも思わない」

夢にも思わない (角川文庫)

夢にも思わない (角川文庫)

※「模倣犯

模倣犯〈上〉

模倣犯〈上〉

模倣犯〈下〉

模倣犯〈下〉

この二作品がある。

ストーリーはココでは触れません。

ただ、共通して言えるのは、

ほんのちょっと斜視の女の子が登場するということ。

名前にも共通項がある。

「久美」の二字。

その言動、所作の表現方法が、温かい。

彼女達を見る目線が、温かい。

そして、終らない美しさ、魅力を示す名前。

だから、この作品が好きなんだと思う。

ぼくも、昔、斜視の子を好きになったから。

斜視の子を好きになったオトコの子の目線に近い感覚で、彼女達を表現してくれている。

だから、温かいんだと思う。

ぼくが 昔 好きだった子を、

何で好きなのか、上手く心の中で説明できなかったことを、

作品の中で、上手に そして綺麗に表現してもらえたような気がする。

他の人とは違うベクトルで物事が見えている。

まさに そんな感じ。

斜視は神秘だと、本気に思う。

なにが見えているんだろう。

どう見えているんだろう。

もし、それが、ぼくの見えているものと、少しでも違って見えていたならば、

もし、それで、ぼくの気付けていない、また 気付き得ない素晴らしさを、

キミが感じ取れているのなら。

それは とても不思議で だけど とても素敵な事だと思うのです。

かも・かもでした。